今や塾に行っている中学生が周りで多いですよね。塾に行っていないと、

「お宅のお子さんは、まだ塾に行ってないの?!」って驚かれちゃって、ちょっと焦ります

本人の意思や家計の状況もいろいろですから、人それぞれでいいとは思うけど。。
実際、塾に行かないで高校受験を戦った子も一定数います。
塾なしの子たちは、情報や勉強を、自分で工夫して取り込んでいくことで合格への距離が近づきます。
この記事でわかることは、
・中学生で塾なしの子って実際どれくらいいるのか?
・塾に行かないと決めた場合の自分でやりきる7つの勉強方法
必要なポイントを早めに抑えて、塾なし高校受験対策をしていきましょう!
通塾している日本の中学生の割合は?
文部科学省が実施している「令和3年度子供の学習費調査」というものから、公立中学生の塾にかける金額分布をみていくと、実際の通塾率を読み解くことができます。
実際は様々な学年の数字がいっぱい並んでいて、ちょっとわかりにくいんです。
今回はわかりやすいように、公立中学生だけののデータを円グラフにしてみました。
早速みていきましょう!

出典:『学習塾費の金額分布』(文部科学省)より、公立中学のデータを抜粋しグラフを作成。
データを見ると、塾に通う学生は全体の約70%を占めていますね。
逆を言えば、塾に通っていない学生が約30%いるということがわかりますよね。
1クラス30人だとすると、その中で塾に行っていないのは9人ということです。
意外と塾に行ってない子、多いでしょうか?
7割の子が塾でも学習の対策をしている中で、3割の子はどうして塾に通わない選択をしたのでしょう?
理由を調べてみると、

「塾はいつも競争なので精神的に疲れて、自分には合わなそう。周りに影響されずに、自分だけで集中して勉強したかった」

「人生は勉強だけではない。力を出し切りたい部活や習い事に時間を注ぎたかった」

「兄弟が多く、家計の負担になりたくなかったから、お金がかかる塾には行きたくなかった」

「そもそも近くに塾がない」
と、様々な声がありました。
家庭環境は様々ですし、塾に行かないことは一概にデメリットだけではなさそうです。
しかし、塾に行っている子たちと同様に高校受験に挑むのであれば、勉強において工夫が必要でしょう。
では実際に、塾に行かない選択をした子たちは、どのような点に意識して勉強をしていったらよいのでしょうか?
塾に行かない子が押さえておきたい7つの勉強法

塾に行かない選択をした場合に、意識したい7つの勉強法はこちらです。
- 学校の授業をしっかり受け取りに行く
- 内申点の対策をする
- 子どもに合った問題集を使う
- 通信教育を利用する
- 継続して模試を受け、全体の中での立ち位置を把握
- 共通問題と過去問題集をやる
- 面接練習は学校の先生に頼る
順番に見ていきましょう!
1.学校の授業をしっかり受け取りに行く
当り前のことですが、学校の授業が基本です。
公立高校の入試問題は、教科書の範囲から問題が出ます。
ということは、教科書の内容を完璧にしておけば、だいたいの公立高校に合格できるということですよね!
授業は受け身で受けるのではなく、予習してわからなかった部分は授業でよく聞き、しっかり授業を受け取りに行く気持ちで臨みましょう。
それでもわからないところは先生に質問して、きっちりクリアにしておくことが大切です。
『わからない』をそのままにしておくと、中学3年生の夏に、

「どこから勉強がわからないのかが、もうわからない!」
と焦ることになりかねません。
『わからない』は小さいうちに解決しておくことが肝心です。
教科書の内容を完璧にするために、しっかり授業を受け取りに行く気持ちで!
2.内申点の対策をする
東京の都立高等学校は、学力で選ぶ「一般入試」と、個人面接や集団討論などで選ぶ「推薦入試」があります。
一般入試も推薦入試も、当日検査の結果だけで合格を決めるわけではありません。
内申点という、中学校の各教科の成績を点数化した調査書も関係してくるんです。

しかし、これは地域によって仕組みが違います!
例えば、内申点に反映される成績は、東京都は中3のみ、埼玉県は中1からなど異なるようなのです。
ですので、まずはお住いの地域の公立高校入試の仕組みや内申点について、知ることが必要です。
塾に行かない場合は、入試に必要な情報を自分で知っていく必要がありますからね。
学校の先生に、

「塾に通っていないので、いろいろ情報を教えていただきたいです」
と伝えておくといいかもしれません。
県の教育委員会や、地域の塾のHPにもくわしく載っていることが多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。
都立高校受験では、一般入試にも内申点が3割関係してくるんです。
実技4教科(音楽、美術、体育、技術家庭)は主要5教科の倍の計算になりますよ。
内申点が1ポイント上がると、約10点分の得点が上がることになります。
ですので、実技4教科の定期テストや、提出物は必ず提出するなど、気を抜かないようにしていきましょう。
- お住いの地域の公立高校入試の仕組みや内申点について情報収集!
- 提出物は必ず提出する!
3.子どもに合った問題集を使う
塾に行かない場合、学校教材のほかに参考書や問題集などのテキストを用いて学習すると、いいでしょう。

学校の授業を受けただけだと、理解しているつもりになってしまう可能性があります
問題集を解くことで、本当に理解できているかの確認ができますよね。
問題集は、簡単すぎるものだと学力アップにならないし、難しすぎるものだとやる気がなくなってしまいます。
まず、子どもが8~9割正解できる問題集を1冊3回やること!
10割解けるようになったら、他の8~9割正解できる問題集を選びましょう。
そのころには、はじめの問題集よりレベルが上がっているはずです。
分からないところは親が教えたり、学校の先生に質問したりして理解していくようにしましょう。
本当に理解できているか、問題集を解いて確認!
問題集を1冊3回やることの他、無駄な時間をかけずに効率良く成果が出る14の勉強法と7つの裏技が紹介された本は、すぐにでも行動に起こしやすい具体的な方法がつまっていて勉強になりました。

4.通信教育を利用する
紙やタブレットなどの通信教育だけはやっておくという手もあります。
通信教育なら塾ほどの金額はかからないですし、自分の隙間時間を使って学習できます。
周りに影響されず、自分だけで集中できる学習法です。
自分に合った参考書や問題集を探す時間が省けます。

部活や習い事などに力を注ぎつつ、効率良く自分に必要な学習が準備されているのは、大きなメリットですね。
さらには学習習慣が身についたり、受験に必要な情報も配信されたりと、お値段以上の価値を感じられるかもしれません。
チャレンジ中学生講座は短時間で効率よく学習できる工夫がいっぱいでした⇒進研ゼミ中学講座タブレット『チャレンジパッドNext』実際に届いたレビュー!

問題集を探したり、入試情報の入手する手間を、塾よりお手頃な通信教育でまかなうのはアリ!
5.継続して模試を受け、全体の中での立ち位置を把握
中3になったら模試を定期的に受けていきましょう。
中学校での成績や定期テストの点数だけでは、高校入試における現在の自分レベルがつかめません。

県の模試、通信教育の模試、塾のオープン模試など挑戦してみましょう。
模試を受けると、偏差値や志望校の合格率が分かります。
苦手分野の確認と復習、前回の模試からどう変化したか、志望校別の順位などに注目します。
入試直前には過去問だけでなく、それまで受けた模試の問題もおさらいしましょう。
中3になったら定期的に模試を受けて、自分のレベルチェックを!
6.共通問題と過去問題集をやる
本格的な受験勉強を始めた中3の秋くらいから、共通問題と過去問題集に取り組み始めます。
共通問題は過去6年分、特色検査は過去2年分を目安に取り組んで、間違いやすいポイントを把握し得点にしていきましょう。

本番同様に時間配分を気にしながら、模試や過去問で問題に慣れていきましょう。
中3の秋くらいから過去問を解いて入試のリハーサルをしていこう!
7.面接練習は学校の先生に頼る
推薦入試を受ける場合に必要なのは、面接対策です。
塾では面接の練習もやってくれることが多いのですが、塾なしなら個別に対策をとっていく必要があります。
ここは担任の先生や進路指導の先生にお願いして、模擬面接をやってもらいましょう。

学校別の面接の特徴を教えてもらったうえで、しっかり準備していけば、緊張しすぎずに挑めます。
面接対策は、学校の先生に模擬面接をお願いしよう!
まとめ

中学生で塾に行っていない子は3割程度いることがわかりました。
塾に行かない理由も様々で、行かないことは一概にデメリットだけではなさそうでした。
しかし、塾に行っている子たちと同様に高校受験に挑むのであれば、勉強において工夫は必須です。
自分だけで頑張ろうとせず、学校の先生から入試情報を聞いたり、模擬面接をやってもらったりと、応援してもらえるようにすることがカギになりそうですね。
子供だけでなく、親からも先生に協力してもらえるような働きかけをして、我が子をサポートしていきましょう。
☆他にも親ができる我が子へサポートはいろいろあります!
その子の心にストンと届くような効果的な声かけをするための、タイプ診断ができる本を読んでみました↓

コメント